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質屋ってどこまで教えてくれるの?査定のときの“会話”の中身
こんにちは。柳生質舗の柳生健二郎です。
「お店の扉を開けるのに、とっても緊張しちゃった…」
店頭で日々お客様をお迎えするなかで、はじめてご来店されるお客様から、よくこんなお声をいただきます。
貝塚市でずっと質屋を営む当店は、やっぱりちょっと店構えが旧い感じ。「お客様にとっては、中で何が起こっているのか見えなくって怖いのかな」と悩んだりしながら、今日はそんな“はじめてさん”に向けて少しでもそのご不安にお応えできるように、査定や接客を担当する現場スタッフから、ありのままの当店のことをお伝えできればと思います。気になる方はぜひ最後まで読んでみてくださいね。
どんな展開で会話が進むの?
まず扉を開いていただくと、お客様をお迎えするスペースが広がっています。あまり広くないのですが、お掛けいただけるベンチや、手荷物を置いていただけるような小さな𦚰机などがあり、「はい、どうぞ~」とすぐにスタッフが参ります。お客様とスタッフはカウンター越しにお話しするかたちです。
まずはご挨拶「こんにちは、今日はどのようなご相談ですか?」から
ご来店いただいたお客様とは、まずはご挨拶。お品物を拝見する前の、ほんのひとことですが、お客様に安心していただくための大切なやりとりだと考えています。
その後は、いよいよお品物を拝見させていただき、具体的なご相談内容に入っていきます。「質預かりと、買取りのどちらのお見積りをご希望ですか?」とお伺いさせていただきます。この段階で決まっていなくても、大丈夫。その旨を教えてください。「預ける」「売る」「持って帰る」、どの選択肢がお客様にとって最も良いか、当店もいっしょに考えます。
たとえば、この段階ではこんなご相談が多いです:
「急な出費があって、手元にあるバッグを預けられたら…」
「ずいぶん前に買った腕時計なんですが、いくらくらいになるでしょうか?」
「これは質預かりと買取りと、見積もりはどれくらい違いますか?」
どんな内容でも大丈夫です。「こんなこと聞いてもいいのかな?」と思わず、ぜひ気軽にお話しください。
査定中のやりとりも、ぜんぶ“対話”です
お客様のご意向を確認させていただいたら、鑑定・査定に入っていきます。また鑑定・査定作業の事前に、身分証明書のご提示をお願いしています。ご協力をお願いいたします。
お品物を拝見しながら、カテゴリごとに必要な内容をチェックしていきます。
例えば
ブランド品や時計でしたら、型番や素材、状態、付属品の有無といった内容を、
宝飾品・貴金属でしたら、宝石の種類、大きさ、品質、貴金属の種類、重みといった内容を、
チェックしていきます。
この間、当店のスタッフは集中していて結構静かですが、必ずしも無言ではありません。
「どちらのお店でお求めになったのでしょうか」といったことをお伺いしたり、
「とてもきれいな状態ですね。保管方法が良かったのですね」といった所感をお話したり。
基本的にはスタッフからの会話に乗ってくだされば大丈夫ですし、訊かれたいことなどがありましたらお話してくださっても全く問題ありません。
お見積り金額のご提示と、ご説明。ここの丁寧さに、こだわります
査定が完了しましたら、結果をご提示しながら内容について説明をさせていただきます。
例えば、
「こちらの時計は○○製ですね。〜というモデルで、人気の高いお品物ですよね」
「全体的にきれいですが、ベルトに少し使用感がありますので、状態として考慮しました」
「現在の相場感はこのくらいで、昨今では上昇傾向にあります」
などといったお話をさせていただきます。
ここの説明の丁寧さに、当店はこだわります。お客様に納得して決めていただくためには、必ず必要なことだと考えているからです。一つひとつ確認しながら、できるだけ分かりやすくご説明をします。専門用語はできるだけ使わず、丁寧にお伝えするよう心がけています。
お客様の側からも、分からない点や、追加で訊いてみたい点がありましたら、遠慮なくお話しください!
無理のないご判断を。好きなだけ、必要なだけ、悩んでください
査定金額をお伝えしたあと、「いかがされますか?」とご判断をお伺いさせていただきます。査定前の段階で、どうするか悩んでいらっしゃったお客様にも、このタイミングで一度お伺いさせていただきますが、焦ったり、ご不安になられる必要は全くありません。当店では決して、ここで無理に決断を迫るようなことはありません。
ひとりで黙考するお時間を取っていただいても、OKです。当店スタッフと会話をしながら、ご判断を決めていかれるお客様もいらっしゃいますし、ご家族やお友達に、電話やラインでご相談されるお客様もたくさんいらっしゃいます。好きなだけ、必要なだけ、悩んでください。それはとても大事な時間です。
その後、その場ではどうするか、お返事をください。「今日は一度考えて、また来ますね」とお帰りになる方もいらっしゃいますし、「このまま預けられる(買ってくれる)なら、お願いします」とその場で決めていただくこともあります。どちらでも大丈夫。私たちは“お客様の判断を尊重する”ことも大切にしています。
会話の中で生まれる“安心感”と"納得感"を大切に
如何でしたか。少しでもイメージが湧いて、ご不安が解消できていれば良いのですが。
質屋さんというと「黙って査定されて終わり」と思われがちですが、実際には、会話を重ねながら信頼関係を築く場所だと、当店は考えています。ちょっと聞いてみたいこと、少し気になること。書いてある内容も、そうでない内容も。なんでも、お気軽にお問合せください。お電話、お問合せフォーム、あるいは直接店頭にて、いつでもお待ちしております。
泉州貝塚で、はじめての方にも安心してご利用いただける質屋として、これからも“安心感”と”納得感”を育てられるようなていねいな対話を大切にしてまいります。皆様とお会いできるのを楽しみにお待ちしています!😊