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コラム
Column

質屋って、なに?どんなときに使えるの?

こんにちは。柳生質舗の柳生健二郎です。
今日は当店の営んでいる「質屋」について、お伝えしたいと思います。

平成から令和に元号が変わり、「質屋って、なに?」「リサイクルショップや買取りショップとどう違うの?」という方もたくさんいらっしゃるように思います。私はいま30代なのですが、学生時代や会社員時代に、質屋を詳しく知っている友人や同僚は、ほとんどいませんでした。
どのようなときに便利なサービスなのかということもお伝えできればと思いますので、ぜひ最後まで読んでみてくださいね。

・そもそも質屋って何?
・買取りとの違いは?
・どんなときに使えるの?
・おわりに

そもそも質屋って何?

質屋とは、「もの」の価値を担保に、「お金」をお貸しする職業です。
質屋では、お客さまからお品物をお預かりし、お金をご融資します。

例えばAさんが、「R社の時計」をお持ちになってご来店されたケースで説明してみましょう。
まず質屋は、「本当にR社の時計で間違いないか」「この時計にはいくらの市場価値を見込むことができるか」を判断して、ご融資できる金額をAさんに伝えます。
次に、Aさんにご了承いただけると、質屋はその金額までのお金をAさんにご融資し、その日の手続きはこれで終わりです。質屋はご融資の期限まで、「R社の時計」を大切に保管してお待ちします。
そして、Aさんにはご融資の期限までにご融資した元金と質料をご準備いただき、再度ご来店いただきます。元金と質料を清算いただき、質屋はAさんに、「R社の時計」をお返しします。
これが「質預かり」というサービスであり、質屋を利用いただく際の一連の流れです。

買取りとの違いは?

「ものを渡して、お金を受け取るんだよね。それって、よく広告の入っている買取●●さんとか、セカン●●トリートさんと、何が違うの?」と思われた方もいらっしゃるかも知れません。買取りショップ、リサイクルショップとの違いをお話します。
最大の違いは「お金を返し、質料を支払えば、お品物がお客さまのお手元に帰ってくる」ということです。買取りサービスを利用すると、基本的にそのお品物とはお別れです。後から「やっぱり使いたかったなぁ」「残しておけば良かったなぁ」と思っても、返してもらうことはできません。
つまり、お品物が「これからも必要なものである」もしくは「手離すかどうか、まだ悩んでいる」というときは、質屋で質預かりサービスを利用いただくのがおすすめです。

どんなときに使えるの?

「急にお金が必要になったけれど、大切な品物は手放したくない」
「信用情報もあるし、消費者金融やカードローンには頼りたくない」
といった場合に頼れるサービスだと思います。意外なところでいくと
「少し家を空けるので、貴重品を預かっていて欲しい」
というような場面でご利用いただくこともあります。もっと利用シーンのイメージを詳しく知りたい、という方はコラム『こんな時に役に立つ!質屋の利用シーン3選』も併せてご覧ください。
国内に居住されている成人の方であれば、基本的にご利用が可能です。顔写真付きの身分証明書を持って、ご来店ください。

おわりに

質屋がどんなところか、伝わりましたでしょうか。
手前味噌で恐縮ですが、質屋自体は鎌倉時代から連綿と続く、歴史のあるサービスです。ですが、「サステナビリティ(持続可能性)」というキーワードを目にすることも多い昨今、「もの」を大切に使い、時に資産として利用するというライフスタイルは、令和の時代に合ったスマートなものだと思います。
などと、真面目な話をしてしまいましたが、当店はまちの片隅でこじんまり営業している質屋さんです。お気軽に、立ち寄ってみてくださいね。お待ちしています!